Jan 13, 2012
 ただ、これからモーニング娘。が何年続くにせよ、厳しい逆風の時代とも言えるここ数年の彼女たちの活動が価値を失うことはない。いずれ正当な評価を受ける日が来る。そして「実はすごかったんだね」と惜しまれることになるだろう。今さら遅いよ、とファンたちに言われながら。
 過ぎてから評価されたところでメンバーは全然嬉しくないだろうが、このご時世に彼女たちを取り巻く環境が急に好転するとはちょっと考えにくい。

 人がアイドルに求めるものは様々である。「アイドルは笑顔と泣き顔だけ見せていればいい」と言う人もいれば、「アイドルにダンスや歌のスキルなんか求めていない」と言う人もいる。とはいえ、歌手、女優、タレントとしてほかの仕事仲間と接するうちに自分も「本物」になりたいと望むのは、普通の心理である。その心理に忠実に行動し、慢心せず、レベルを上げている今のモーニング娘。のメンバーは凄く魅力的に見える。

 最後に。
 モーニング娘。を改めてチェックするようになってから、私はずっと素朴な疑問を抱いていた。ブームが過ぎた後は、メンバーのモチベーションが下がり、パフォーマンスの質が低下するのが一般的だと思うのだが、そうならずに向上したのはなぜか。既述したように、場数を踏めばうまくはなる。しかし、それだって強い意志がなければ続かない。その意思はどうして保てたのか。

 それは質の高いステージングを求め続けるファンの存在があったからだろう。高橋愛がリーダーを務めた(現在進行形だが)2007年から2011年のモーニング娘。を観続けていたファンは、黄金期の人気に固執して盲目的に熱狂していたわけではなく、ブームが過ぎたことに同情していたわけでもない。もっと単純に、純粋に、好きなメンバーのすぐれたパフォーマンスが観たい、という人たちだったのではないか。だからメンバー側も変に甘えることなく、クオリティを高めようと努めてきた。そしてファンはその実力と個性を買い、メディアの風向きを意に介することなく、売る気があるのかよく分からないタイトルセンスにも臆することなく、応援してきた。私はそのように勝手に推測する。そういうファンがいる限り、2007年から2011年のモーニング娘。の真価も口承されてゆくことだろう。
2007年〜2011年のモーニング娘。 後になって評価される前に [続き] - 花の絵
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